グロテスク読破

東電OL殺人事件に興味がない人はいないだろう。

その事件の本は読み漁っていたけど、どうもグロテスクからは遠ざかっていた私。

グロテスク〈上〉 (文春文庫)

グロテスク〈上〉 (文春文庫)

 

 ええ、夜も眠れず朝まで読みましたよ。

島崎東村の夜明け前を読破したら、朝だったよと三島由紀夫だっけかなが言ってたけど言いたくなるノリのハイペース。

 

序列のはっきりしている女子校に入学するも、鈍感な女はいじめられる。でも鈍感だからずれてるし、いじめられてる事も気付かない。

そういう女の子が育って、いい大学やいい会社に入っても満たされず一番自分には価値があると思える、売春に身を捧げるお話ですね。

 

日本だと、ある一定の層を除いては売春している人の動機は自己価値の確認ではないだろうか。男が作った社会、会社だからこそ、女が頭一つ抜けるのは本当にしんどい。

結局、仕事が出来ないけど媚びがうまい男が、そこそこ出来る女の手柄をかっさらうのが世の常。そういうのが理解出来なかったり、認められない女はやっきになってしまう。

 

東電OLの場合は、父が他界し家計も支えていたわけで家では男としても役割。

女だと確認するには、SEXしかなく且つ1円でもお金をもらう事に自分の価値を見出していたのかなと思う。彼女はお金ももちろん求めていただろうが、それよりも何よりも自分に価値があると認めてくれる人がいて、わざわざお金を払ってくれる事が何よりの喜び。

 

あと、女子校の下りは面白いですね。

私は中高一貫校の女子校でした。しかもなぜか寄宿舎生活をしていましたから、持ち物一つがあの社会で生き抜くためには重要なのです。

私はうちの学費は安いと聞いていました。でも実質、私の月の学費はそこらへんのサラリーマンの平均給与以上のもので、普通の家庭の生徒はいません。

 

うちの父もなんだかんだ周りの人にうちの娘はあそこに通ってると自慢してたようです。まー自慢しないとやってられない程お金かかりますからな。母もミッション系の学校に憧れがあったので、それはそれはとお金は惜しみなく使ってくれたのでどうにか序列は大丈夫でしたよ。

 

同級生にもユリコのような子がいます。

今はどこにいるか分かりませんけど、良い旦那をみつけて水揚げしてもらわないと困るような友人。今は市況が前とは違いますからね。

 

私の母はとてつもなく美人でしたから、ユリコに対して僻む姉妹の気持ちもわかります。子供の頃は色白で小さいので服で誤魔化せる部分もありますが、そこそこ大きくなると誤魔化せません。化粧品屋のお姉さん、おばさん、私の顔と母の顔を何度も見比べていたのは忘れもしません。私も自分を許容出来ずにいたのだなと再認識。高校の時に、臨床心理士になりたいと思った私あの時ならなくて良かったなと思うけれどやはりそういう屈折した思いが私を占い師へ向けたのかもしれませんね。

女だからこそ出来る職業でもありますしね。

 

世の中の全ての仕事は売春だと思っている私からすると、何してお金を稼ごうが構わないのですが売春の理由が満たすためなら東電OLみたいになっちゃう。

どう考えても東電に入るなんて、簡単じゃない。でもそういうとこほど満たされないだろうな。

 

大企業はいくつもグループ企業があり、子会社をわざわざ作って天下りを受け入れる。だから何てこともない、ただの仲介役の仕事もそのせいで出来ていく。大きな会社の子会社にいる人って、本体の指示通りに動かなきゃいけない。

だから仕事に遣り甲斐も見出せないし、自分でなくても出来る仕事に対し不安定になっていく。

でも自分は大企業にいるんだ、っていうプライドがある。こういうアンバランスな女性と占いの仕事以外でも出会う事が多く、東電OL事件をその度に思い出す。

 

でもほんと売春ってすごいですよね。誰とでも寝るなとか、減るもんじゃないとか色んな言葉がありますけれど、何かは減りますよ。

 

一人学生時代の友人が、驚くほど太っていて見た目も綺麗とは言い難い方がいます。

その人とは確か派遣の普通のバイトで出会ったのですが、掛け持ちでデリヘルをしていたそうです。実家は裕福みたいだったので、お金に困ってはいないようでした。

その子には妹がいて、妹は母に似た美人で弟も美男です。

30歳超えても風俗やっている事は噂に聞いてたのですが、どうやら箔をつけるためにAVに出たとの事。

 

どうにかその箔で今も食えてるといいな。でもこれも屈折した思いがそういう職業に向けさせてるんだろうなと思うと何だか寂しいですね。

 

私自身、ぼやっとした顔付きで見た目に自信があるタイプではありません。この程度の顔で整形してもたかだ知れてると思うためトライ出来ませんが、浜崎あゆみはもともとが綺麗だから整形して成功したという高須院長の言葉がなかったら、私も整形してたかもね。

 

全部明日はわが身な話。でも、男性はもっと悲惨。

男は定年退職後、どのような暮らしをしているかでその男の価値が歩いているだけで透けるようにわかるのですから。

だから私は女で良かったな。でも、このままだと私も歪んじゃうのでほどほど息抜きしながらがんばろっと。